SNS広告とは?SNS広告のメリット・デメリット

SNS広告とは?

SNSとは英語のSocial Networking Serviceの頭文字を取ったもので、特にSNS上に表示される広告はSNS広告と呼ばれます。またこのSNS広告は、SNSマーケティングと呼ばれるビジネス戦略の一つで、主に広告コンテンツをSNS上に配信し商品やサービスなどの訴求することを目的としています。
SNS全体の利用者数は現在世界中で莫大な数にのぼりますが、ここまでSNSツールが生活に浸透したのにはユーザーの購入行動が複雑化したことにあります。スマートデバイスや5Gなど目まぐるしく便利なものが開発される中、消費者もそれらを巧みに使い、インターネットとSNS、メディアや店舗などと様々なチャネルを交差しながら消費行動を起こすようになりました。このように複数のチャネル間で情報収集を行えば、SNS上でリアルな口コミを集めWeb上で商品購入をするまでにそこまで時間はかかりません。つまり複雑化したユーザーの動きは、消費者行動のスピードを早めることにもつながったというわけです。
そして、SNS広告ではこの「スピード感」という効果と特徴を活かして投稿に話題性を持たせ、企業アピールや商品、サービスの販売促進を図ることができます。具体的にはタグを使った商品リサーチ、またシェア機能による特定のコミュニティ内での情報拡散によって素早くユーザーにリーチすることが可能です。

SNS広告のメリット

・ターゲティング精度が高い
・若年層へのリーチ力が高い
・潜在層へのアプローチが可能
・拡散力が高い
・コストパフォーマンスがいい

ターゲティング精度が高い

SNS広告は出稿時にターゲッティング設定を行い、それに基づいて該当するユーザー層に広告が配信される仕組みです。
SNS利用者は登録時に「居住地・性別・年齢」などの情報を登録しアカウントを作成します。
また利用中には気に入ったアカウントをフォローしたりされたり、「いいね!」をしたりシェアをすることで良いと思ったものを共有し拡散することもあります。
こういったSNS上での行動に基づいたターゲッティングもできるというのが、SNS広告の強みとなっていることは間違いないでしょう。

若年層へのリーチ力が高い

比較的自由に収入を活用できる10~30代へのアプローチは高い購買行動促進効果が期待できます。
近年ではZ世代という言葉も用いて、若年層が日常的にインターネットを介して情報収集していることも知られていますね。
40代以上ではFacebook・LINE利用者数が多い印象ではあるものの、若年層ではInstagramやTikTok・TwitterやPinterestと新しいSNSも積極的に利用されています。
SNS広告を活用することで若年層を含めた幅広い年齢層へのアプローチが可能になるということです。
特に若い世代では「友達の近況を知るためにSNSを利用している」という声もありますが、「自分が良いと思ったものを発信したい」といった目的で利用するユーザーも多くなっています。

潜在層へのアプローチが可能

リスティング広告や公式アカウントを利用したSNS投稿と違い、まだつながりがない、具体的に検索にも至っていないユーザーを掘り起こすことができるのがSNS広告であることはお伝えした通りです。
同じく潜在層へのアプローチができる方法として、TVコマーシャルやラジオによる広告などもありますが近年ではそうした媒体で情報を収集するユーザーは多くはありません。
TVに至っては「見たい番組を録画して、コマーシャルは飛ばして見る」という視聴者も多いのが現状。
これを踏まえると利用者数は拡大し、利用する年齢層も幅広くなっている様々なSNSを利用したSNS広告は潜在層へのアプローチには最適な手法になりつつあるのではないでしょうか。

拡散力が高い

自分が良いと思ったものを口コミで広げる、というのも拡散力の最たるものではありますがあくまでそれは会話があってこそのもの。
SNSが当たり前となった今、はSNSで「いいね」をしたりシェアをする、実際にあったことはない人や企業でもフォローするということもあまり抵抗感なくされる行動です。
中には実際にあったことが無い人と友達になるといったアクションに抵抗感が薄い方もいらっしゃるでしょう。
SNSでは「つながりのある人がいいねをした」「フォローしている人がシェアした」といったものもチェックできる仕組みがありますから、SNS広告は拡散力も高いというメリットにも繋がっています。
SNS広告を一人が見た、という事実が数倍に広がっていく可能性が高いのはSNS広告ならではの利点といえるでしょう。

SNS広告のデメリット

・ユーザー属性の見極めが難しい
・クリエイティブな必要がある
・炎上のリスクがある

ユーザー属性の見極めが難しい

若年層が中心だった過去と比べてSNSが幅広い世代で利用されるようになった今、SNSのユーザー属性の見極めこそがSNS広告出稿時の難関となっています。

ターゲッティングはしっかりしていても、出稿しようとしているSNSに該当のユーザー層がどれだけいるのか、そこを見極めなくては効果的な広告とは言えません。
アピールしたい商材・サービスにニーズのある層をターゲッティングした上で、そのユーザー層が多く存在しているSNSに出稿することが重要です。
これは簡単に見極められるものではありませんから、しっかりとリサーチしてから出稿先を決定するようにしましょう。

広告用クリエティブが必要

SNSはいつでも自由なタイミングで好きなようにチェックできるのがユーザーにとっての利点です。
気軽に好きな情報を入手することができるツールとして活用されている以上、広告としても魅力的なクリエイティブとなっていることも重要なポイントなのです。
一般的な広告を出せば受けるか、というとそういうわけにも行かず、今は一般の方が投稿したようなテイストでしっかりとアピールできるクリエイティブこそ評価される時代。
ぱっとみて惹き付けられものがなければ、簡単にスルーされてしまうのでSNS広告ならではのスキルが要されているのが難しいところでしょう。

炎上のリスクがある

SNSの投稿は簡単にできてしまうものではありますが、同時にリスクも内包しているのが難しいところ。
特に時事的な問題であったり、それまでの常識が非常識と捉えられてしまうことも起こる今、SNS広告で炎上してしまうことのないよう、文言や画像の細部にも配慮が求められていると考えておくべきでしょう。
何気なく内容にあわせたつもりで添付した画像が「人種差別だ」と炎上してしまう例もあります。一度炎上してしまうと様々なところで拡散され、火消するのは容易ではありません。
企業としてのアプローチである以上、炎上するリスクは回避できるようしっかり検討することをおススメします。

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