SNSマーケティングとは?
SNSマーケティングは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を使って行うマーケティング活動の総称で、別名ソーシャルメディアマーケティング(SMM)とも呼ばれています。具体的には、企業がSNS上に自社のアカウントを解説して利用者とコミュニケーションを測ったり、SNS上に広告を出稿したりといった形で展開されます。
SNSマーケティングの5つの手法
SNSマーケティングは「SNSを活用したマーケティング」ではありますが、具体的にどのような手法を指すのでしょうか。
SNSマーケティングの手法として以下の5つ
- SNSアカウント運用
- SNS広告配信
- SNSキャンペーン
- インフルエンサーマーケティング
- ソーシャルリスニング
を挙げることができます。
それぞれどのような特徴があるのか、事例を交えつつ解説していきましょう。
SNSアカウント運用
企業の公式SNSアカウントを運用することで自社ブランドに関する情報発信を行います。
SNSアカウントを通して最新情報や有益なコンテンツを発信し続けることで、企業とユーザーとの接点を増やし、ユーザーとの信頼関係を構築(=ファンの獲得)できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
魅力的な写真や動画を発信することでブランドのイメージやメッセージを訴求し、企業のブランディングを行うことも可能です。
自社製品やサービスに興味ある人を公式ホームページやECサイトへ誘導することもできるため集客の入り口にもなります。
また、企業によるSNS活用のメリットとして消費者とのコミュニケーションを行いやすい点も挙げられます。
SNS広告
各SNSプラットフォームには、それぞれのSNS独自の広告配信サービスをもっています。
画像や動画を用いた訴求力の高い広告をユーザーへ見せることができるので、テキスト広告(リスティング広告)と比べて広告を見ている人の興味関心を高めやすいメリットがあります。
また、年齢、性別、仕事、趣味、興味関心など詳細なターゲティングによりSNS広告を配信することもできるため、目的とするターゲットへ精度よく情報を届けることができる点も魅力です。
配信期間や予算も柔軟に設定できるため、突発的な企画で広告を配信したい、あるいは緊急で広告を止めたいといった場合もすぐ対応できる柔軟性があります。
SNSキャンペーン
SNSキャンペーンはSNSを通して行うユーザー参加型の行動喚起施策です。
たとえば「Instagramキャンペーン」や「Twitterキャンペーン」を行うことで、
- 自社SNSアカウントのフォロワー獲得
- 自社ブランドに関する写真・動画投稿(UGC)の増加
- 自社キャンペーン情報の拡散
- 店舗やイベントへの来店促進
- 質の高い広告クリエイティブの獲得
など、SNSキャンペーンを通してさまざまなリターンを受けることができます。
特に、SNSキャンペーンを通して「UGC(ユーザーの作るコンテンツ)」が増えることで、SNSでブランドについて情報収集しているユーザーに「話題のブランド」というイメージを持ってもらいやすくなるメリットは見逃せません。
インフルエンサーマーケティング
SNSを活用した「インフルエンサーマーケティング」も広く行われているSNSマーケティング手法です。
インフルエンサーマーケティングとは、SNSなど特定のコミュニティにおいて強い影響を与えるインフルエンサー(インスタグラマーやユーチューバーなど)を企業が起用し消費者の購買行動に影響を与えるマーケティング手法のこと。
たとえば、人気のインスタグラマーに自社製品・サービスをPRしてもらうことで、インスタグラマーの抱える数万人~数百万人というフォロワー(ファン)に対して情報発信ができるメリットがあります。
また、インフルエンサーはファッション、グルメ、レジャーなどそのジャンルの専門家であり、ユーザーに刺さりやすい情報発信方法を熟知しているため、訴求力の高いPRができることも魅力です。
「企業」ではなくインフルエンサーという「消費者」を主軸とした情報発信のため、広告臭が少なく口コミによる拡散も生まれやすい点も注目です。
SNSに商品の写真や動画を投稿するだけでなく、
- 自社の店舗やイベントに来店してレビューしてもらう
- 新商品開発の監修を依頼する
- アンバサダーとして長期的なパートナーシップを結ぶ
- ライブ配信により商品販促を行う(ライブコマース)
など「人」を主体としたさまざまな形でマーケティングに取り入れられている手法です。
ソーシャルリスニング
ソーシャルリスニングとは、主にSNSを通して消費者の意見収集を行うビッグデータ活用手法です。
たとえば、自社ブランドについてTwitter上でどのようなことが語られているか、Instagram上でどのようなハッシュタグとともに写真や動画が投稿されているかなど、SNS全体を俯瞰した意見収集ができる点が大きなメリットとなります。
企業側が主体であった従来のアンケート調査などと異なり、ソーシャルリスニングでは消費者のより自由で率直な意見を得ることができるため、
- ブランドや製品の評判、イメージ、口コミ内容の把握による改善活動
- 消費者の「顕在ニーズ」の把握と「潜在ニーズ」の読み取り
- 広告配信・プロモーションの効果測定と分析
- 業界トレンドの把握、予測
- 競合他社分析、SOV(シェア・オブ・ボイス)を把握した施策展開
- 炎上、風評被害へのリスク対策
など、データを元にした様々な施策に活用することができます。
ソーシャルリスニングは前述のSNSマーケティング4つの手法において、最適な打ち手を選択するための判断材料として現状・施策結果の把握をする重要な役割を担います。