Webマーケティングの集客施策とは?
Web集客とは、インターネットを利用してオンライン上の様々なサービスからユーザーを呼びこむ集客法です。主に、GoogleやYahoo!といった検索エンジンやSNS、Web広告から集客を狙います。
では、インターネットを用いない従来の集客法とはどのような違いや特徴があるのでしょうか。例えば、オーソドックスな方法として、紙のチラシを配ることによって集客を狙おうとする場合、チラシの印刷や配送だけでも規模によっては大変な費用がかかります。また、どんな相手にどう配るのが効果的なのか、その対象や手段の選定にも悩まされるでしょう。
それに対してWeb集客は無料ですぐに始めることも可能な上、オンラインサービスの特性上様々なデータを施策に役立てることもできます。勿論費用をかけてWeb広告を出すという選択もありますが、誰でも作れるSNSのアカウントなどを足掛かりにコストのかからない施策を試すことができるのは大きなメリットです。オンライン上のサービスは具体的な数値のデータを計測しやすく、それらを利用してどんな施策が有効か検討できるのも重要なポイントになります。
スマートフォンの急速な普及により日常的にオンラインサービスを利用する人が多くなった今、情報収集にはまずインターネットを用いることが一般的になっています。呼び込みたい相手となるターゲットが確実にオンライン上におり、日々様々な情報を探していることを考えると、Web集客という手段は非常に大きな意味を持ってきていると言えるでしょう。
Web集客の手法
施策例:SEO
SEOは検索エンジン最適化のこと。Googleやyahooであるキーワードで検索したときに、いかに上位に自社サイトを表示させ、成果につなげるかが問われます。
自社商品に関連したユーザーが、どんな悩みや課題を持っているかを深く理解し、答えられるようなコンテンツを自社サイトに用意しておくのが重要です。また、「このサイトに載っている情報は信頼できる」と検索エンジンから認識してもらうためにも、権威性や信頼性の高い被リンクを外部のサイトから集めるのも重要になります。
リスティング広告などと違って、すぐに成果には繋がりにくい施策ともいえるので、コツコツ取り組むのが重要です。
施策例:リスティング広告
リスティング広告(検索連動型広告)は、Googleやyahooの検索画面において、画面上部にキーワードに応じた広告を出稿できる手法です。
SEOと違って、コストを払えばすぐに広告出稿ができるのが特徴。
検索エンジンにキーワードを打ち込んで調べるユーザーは、悩みが顕在化されているため、デジタル広告の手法の中でも特に購買の角度が高いユーザーに向けた手法といえるでしょう。
施策例:アフィリエイト広告
あるWebサイト上にタグを埋め込んだ商品リンクを設置し、クリックや購買などを達成した場合に成果報酬型で費用を払うタイプの広告です。
比較検討が必要な商材と相性がよく、リスティング広告などと違って、成果が出たときにだけコストを払う形式なので、無駄な費用がかからなくて始めやすいという特徴があります。
施策例:SNSマーケティング
商品や会社のSNSを通じてファンを作っていくような施策、もしくは、ユーザーのSNSでの口コミをマーケティングに活かす施策などを指します。
SEOやリスティング広告でターゲットにする顕在層向けの施策というより、より潜在層向けの中長期でのリレーション構築が求められます。
最近は、企業の公式情報の発信や広告も当たり前になってきて、ユーザーの広告に対するリテラシーも上がっているので、実際に商品を使った人によるリアルな口コミ(UGC)を活用するマーケティングが重要視されてきています。
また、各SNSにおいても広告メニューが存在しており、SNSの媒体特徴やユーザー特性を細かく決めたうえで広告出稿することもできます。
このように、Webマーケティングには「集客」に関連するものだけでもさまざまな手法が存在しています。
主なWebマーケティング用語
Webマーケティングの世界では、さまざまな用語が飛び交います。Webマーケティング用語について何も知らないと、会話についていけない可能性もあります。以下で紹介する用語は押さえておきましょう。
CPA
「CPA」とは、「Cost Per Action」もしくは「Cost Per Acquisition」の略で、「顧客獲得単価」という意味です。CPAは「顧客を獲得のために行った施策にかかったコスト」÷「顧客の獲得数」で求められます。
顧客1人、つまり利益につながる結果を1つ獲得するまでにかかる費用のことを指し、Webに掲載した広告の費用対効果を調べるときによく使われます。
CPC
「CPC」とは、「Cost Per Click」の略で、「クリック単価」という意味です。Webサイトに掲載された広告が1回クリックされたときに、広告主が掲載主に支払う料金のことを言います。
CPCは「PPC(Pay Per Click)」とほぼ同じ意味で使われますが、PPC広告と言えば、クリックの回数によって課金される検索連動型広告を指すことが多いようです。
KPI
「KPI」とは、「Key Performance Indicator」の略で、「重要業績評価指標」という意味の用語です。定められた目標を達成するために取られている手段が、きちんと機能しているかどうかを評価するための指標のことを言います。
例えば、運営しているECサイトの年間売り上げアップを目標としているのであれば、月間の「UU(Unique User、Webサイトの訪問者数)」や「PV(Page View、Webページの閲覧数)」などの数値がKPIに該当します。
KGI
「KGI」とは、「Key Goal Indicator」の略で、「重要目標達成指標」という意味です。KPIが目標達成までのプロセスを見ているのに対して、KGIは最終的な目標を達成できているのかを見ています。KGI達成のためにプロセスごとに設定される指標がKPIです。
例えば、先ほどKPIに挙げた例であれば、ECサイトの年間売り上げ目標がKGIに該当します。
SEO
「SEO」とは、「Search Engine Optimization」の略で、「検索エンジン最適化」という意味の用語です。検索エンジンで、調べたい言葉や用語などを入力して検索すると、検索ワードに関係のあるWebサイトが数多く表示されますが、その検索結果で自分のWebサイトが上位表示される施策を指します。
大半のユーザーは、検索結果の1ページ目に表示されたWebサイトしか閲覧しようとしない傾向があり、Webマーケティングを成功させる上で適切なSEO対策を実施することは重要です。
CV
「CV」とは、「Conversion」の略で、日本語にすると「変換」とか「転換」という意味です。CVはWebマーケティングの世界では、Webサイトの最終的な目標のことを指し、商品購入や会員登録、資料請求、イベントやセミナー参加がCVに該当します。