アフィリエイトで稼いだ収益には、税金がかかります。
会社員の場合は、会社が給与にかかる税金を天引きしてくれますが、個人事業主であるアフィリエイターは確定申告によって、自分で税金を収めなければなりません。
確定申告とは、事業で得た売り上げから事業に費やした経費をマイナスし、残った分を利益として算出、そのお金の収支を税務署に申告する作業です。
最初に、前年の1月1日から12月31日まで間にアフィリエイトで得た稼ぎを合計して、1年間の売り上げを確定します。
次にアフィリエイトで使った経費を売り上げから引きましょう。
残った金額が利益です。
これらの数字を税務署から送られてくる確定申告用紙に記載します。
この中でも特に大変なのが、経費の計算です。
経費にはアフィリエイトサイトの運営に関係する全ての支出が該当します。
サーバー代、ドメイン代、通信費、パソコン本体代、勉強用の書籍代など、少しでも関わりのある出費は、その証拠となる領収書を揃えて金額を合算。
さらに、これらの経費がどのような目的で使われたのか、勘定項目による分類で用途を明らかにします。
この経費の金額が大きくなるほど、売り上げと相殺されるため、最終的な利益は小さくなります。
個人事業主の多くは、できるだけ多くの経費を計上して、少しでも利益を圧縮しようと努力しています。
なぜ利益が小さい方が都合が良いのでしょうか。
それは所得税と翌年の住民税が利益を元に算出されるためです。
利益が小さいとその分、後で納める税金も安くなります。
多くの個人事業主が、確定申告の際の作業負担が増えるにも関わらず、可能な限り経費を多く計上しようとするのは、それが節税対策になるからです。
なお、確定申告が必要になるのは、利益が一定の金額を超えた場合のみです。
会社の従業員の場合は年間20万円以上、会社に所属していない場合は年間48万円以上の利益を得た場合に限られます。
この金額は売り上げではなく、経費を引いた後の利益である点に注意しましょう。
近年の確定申告は、クラウド会計ソフトの充実によって、事務作業の負担はかなり軽減されています。
「freee」と契約して、経費の支払いを特定のクレジットカードに集約する、といった工夫をすれば、青色申告なら数時間程度の作業で確定申告を終えることも可能です。
さらに、e-Taxによるオンラインの確定申告では、添付書類の提出を省略できたり、還付が速やかに行われたりいったメリットがあります。
個人事業主であればぜひとも有効に活用したいところです。