ホームページの作り方実際の手順・作成した後に注意!

ホームページの作り方実際の手順

ホームページを作るうえでは、実務的な作業だけではなく、事前の企画や準備も重要です。
土台となる計画がしっかりしていないと、作成後に不便や不都合が生じるリスクもあります。
また、制作会社に作成を依頼する場合は、追加の要件が発生するたびに費用がかかってしまうため、はじめに構造や機能を決めておきましょう。
以下では、ホームページの作り方について、実際の手順に沿って解説します。

ホームページ作成の目的を明確にする

はじめにホームページを作る目的を明確にしておくことが大切です。
たとえば、企業や店舗の概要を示すだけでいいのか、認知度や売上を向上させたいのか、ホームページ上で商品やサービスを販売したいのかなど、ホームページを作成する目的は多種多様です。
概要を示すだけであればシンプルな構成で、必要な機能も最低限で済みますが、商品やサービスを販売するのであれば、コンバージョン(成約)につながりやすい設計にする必要があります。
ホームページを作る目的については、プロジェクトに携わるメンバー全員が共通認識を持っておくようにしましょう。

ホームページに掲載する内容を決定する

ホームページを作る目的が決まったら掲載する内容を決めます。
たとえば、コーポレートサイトであれば、会社概要や代表者紹介、事業内容などの項目が必要です。
一方、SEOによる集客や認知度の向上まで狙うのであれば、商品やサービスに関連するコンテンツを発信して、興味を持っているユーザーの目にとまりやすくするなどの工夫が求められます。

ホームページの構造設計を行う

ホームページを作る目的と掲載する内容が決まったら、いよいよ構造設計へ入ります。ホームページは階層構造になっており、トップページから各種メニュー、下層のメニュー、個々のコンテンツの順にアクセスできるよう内部リンクを配置します。

トップページにはどんなメニューがあって、それぞれのメニュー内にどんなコンテンツがあるかを把握するうえで役立つのが、サイトマップと呼ばれる設計図です。
サイトマップには、設計するうえで構造関係をあらわすものと、Googleがサイト構造の理解しやすいように送信するものの2種類があるため、混同しないよう注意しましょう。

作った構造のワイヤーフレームを作成する

構造設計およびサイトマップの作成が完了したらワイヤーフレームを作成します。ワイヤーフレームとは、ホームページの全体的なレイアウトをあらわすものです。メインビジュアル、グローバルナビ、メガメニューなどのコンテンツを配置していきます。

ワイヤーフレームはホームページの骨組みとなるため、完成後の視認性や操作性を左右します。
また、ワイヤーフレームはPC版とモバイル版でそれぞれ必要になります。
前者はPCでホームページを表示する際のデザイン、後者はスマートフォンで表示する際のデザインです。
アダプティブデザインと呼ばれるまったく別のデザインでそれぞれホームページを作成する方法もありますが、デバイスの画面サイズによって表示を最適化するレスポンシブデザインが近年のトレンドです。

各ページに必要な画像やテキストを用意する

次に、ワイヤーフレームにもとづいて必要な画像やテキストを準備します。
制作会社に外注する場合も、画像やテキストは発注する側が準備するケースが一般的です。
もちろん画像やテキストの外注もできますが、撮影や編集を含めるとコストがかさむうえ、外部の業者が自社の企業理念やホームページのコンセプトを完璧に反映することは難しく、得策ではないでしょう。
また、画像を準備する際は著作権に注意する必要があります。必ず商用フリーの画像を使用しなければいけません。

ホームページの外観デザインを制作する

画像やテキストの決定後は、デザインの制作にとりかかります。デザインを制作する際は、ホームページのコンセプトにもとづき、全体的なデザインを統一することがポイントです。
統一感を出すためには、色数を増やしすぎず、メインカラーを決定したうえで相性のよい配色パターンやフォントなどを検討するとよいでしょう。複数のパターンを制作して、その中からもっともよいものを選ぶ方法もあります。

デザインをもとにコーディングをする

デザインが固まったらコーディング作業に入ります。コーディングとは、HTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を使用して、プログラムを組むことです。
ホームページ上の表示や挙動、リンクなどはすべてプログラムにもとづいて動作します。
コーディングではプログラミングに関する知識が必要となるため、エンジニアが担当しますが、コーディング不要のホームページ作成ツールを利用する場合は、直感的な操作のみでデザインを反映できます。

ホームページを公開する

コーディングが終わり、動作が確認できたらホームページを公開します。作成したHTMLファイルや画像ファイルをサーバーにアップロードすることで、世界中のユーザーがホームページを閲覧できるようになります。
しかし、Googleのクローラーにインデックスされるまで検索結果画面には表示されません。クローラーとは世界中のWebサイトを巡回するシステムです。
クローラーがアクセスした結果、問題ないと判断されたページのみがインデックスされ、Googleや Yahoo!の検索結果画面に表示されます。

ホームページを作成した後に注意すること

ホームページを作成する目的はケースによってさまざまですが、多くの場合、ホームページを作成して終了ではありません。
作成後の運用ができていなければ、本来の目的を達成できなくなってしまう可能性もあります。
以下では、ホームページ作成後の注意点について解説します。

継続的に集客戦略を考える

ホームページの作成後は、どうすれば集客を実現できるかを考える必要があります。ホームページにおける集客を実現するためのアプローチは、主にSEOと広告の2つです。
SEOとは、Search Engine Optimizationの頭文字をとったものです。「検索エンジン最適化」と訳され、検索結果の順位を決定するGoogleのアルゴリズムに最適化することで、上位表示を実現します。
コストをかけずに取り組める点がSEOのメリットですが、価値あるコンテンツを発信していても、アルゴリズムに評価され上位表示できるようになるまでには少なからず時間がかかります。

広告は、リスティング広告やSNS広告を出稿して、クリックするとホームページに遷移するよう設定する方法です。
広告費がかかるデメリットはあるものの、確実に集客を実現できます。

ホームページの情報は常に最新のものに更新

ホームページ上の情報を常に更新することも非常に重要です。
とくに、それほど積極的にホームページを活用していない場合、掲載している情報のチェックを怠ってしまう可能性が高いです。
しかし、ホームページの情報を更新しておらず、誤った情報を掲載しているとユーザーの信頼を失いかねません。
また、営業時間やメニューに変更が生じた際はもちろんですが、それ以外の場合でもイベントやキャンペーンの実施など、さまざまな情報を発信することでユーザーの興味をひきやすくなります。

お問い合わせへの対応

ホームページを作成すると、オンラインでの問い合わせがくる可能性もあります。
お問い合わせフォームやメールフォームなど、ホームページ経由の問い合わせをどこで確認できるのかは必ずチェックしておきましょう。
あらかじめ担当者を決めておくことも大切です。
また、問い合わせ完了後、数日以内に返信する旨の自動送信メールが飛ぶように設定しておくと、問い合わせたユーザーに親切な印象を与えられます。

ドメイン・サーバーなどの更新

ドメインやサーバーは基本的に年間契約で更新が必要です。更新を忘れてしまうとホームページが閲覧できなくなってしまうため、注意しましょう。
ドメインやサーバーに関するサービスの多くは、クレジット決済による自動更新を導入しているため、クレジットカード情報を登録しておくことも有効です。

Googleアナリティクス・Googleサーチコンソールへの登録

Googleは、ホームページに関する分析ツールをリリースしており、もっとも有名なツールがGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールです。いずれもGoogleアカウントを持っているユーザーであれば、無料で利用可能です。
Googleアナリティクスは、ホームページ内におけるユーザー動向やアクセスの分析、Googleサーチコンソールは、検索結果画面における順位や表示回数、クリック率を確認できます。いずれもドメインを登録しておかないとデータを閲覧できないため、ホームページの公開後は忘れずに登録しておきましょう。

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