Google広告を運用しているときに、突然Google側からアカウントを強制的に停止されてしまうことがあります。ここでは強制停止になるとどのような状態になるのか、そして強制停止になってしまう理由について解説します。
強制停止されるとどうなる?
アカウントが強制停止されると、アカウントページ内に通知が表示されるほか、メールでも強制停止の通知が送信されます。
強制停止されたアカウントでは広告掲載が停止され、新規コンテンツの作成が不可能となります。ただし、強制停止中でもアカウントに関連するすべてのレポートへのアクセスは可能となります。
また、強制停止されたアカウントと同じメールアドレスや支払い方法を使用している関連アカウントや、同じクライアントセンター(MCC)アカウントにリンクされているアカウント、強制停止中のアカウントにリンクされているMerchant Centerアカウントが強制停止される可能性もあります。
なお、新規アカウントを作成しても強制停止される可能性があります。
なんで強制停止されたんだろう?
Google広告アカウントが強制停止されてしまうのは、それなりの理由があります。強制停止の理由のほとんどは、Google広告のポリシーに違反しているためです。詳しくはGoogel広告のポリシーに記載されているので、目を通しておくといいでしょう。
広告掲載のポリシーは大きく分けると以下の4つに分類されます。
● 禁止コンテンツ
Googleネットワークで宣伝することが禁止されているコンテンツを掲載している。偽造品、危険な商品やサービス、不正行為を助長する商品・サービス、不適切なコンテンツなど。
● 禁止されている手法
広告ネットワークの不正利用、不正なユーザーデータの収集および使用、支払い情報や商品情報などを明確に表示しない不実表示など。
● 制限付きのコンテンツと機能
Googleが不適正と認めたコンテンツ。アダルトコンテンツ、特定の種類のアルコール関連商品、著作権で保護されたコンテンツの不正利用、特定のギャンブル・ゲーム、ヘルスケア・医薬品、政治関連のコンテンツ、金融サービスなど。
● 編集技術と技術要件
Googleが定めた編集基準および技術要件を満たしていないコンテンツ。あいまいな表現を使う、広告リンク先が表示と異なる、機能していないサイトへリンクされているなど。
以上のポリシーが守られていない場合、強制停止される可能性が高くなります。強制停止される前に、作成しているコンテンツを一度見直してみるといいでしょう。
そのほか、支払いが滞っている場合や不正アクセスが検出された場合にも強制停止されるケースがあります。
強制停止を解除するには?
Google広告アカウントが強制停止された場合の対処方法は以下のようになります。
● 原因を特定
まずは、なんで強制停止になったのか原因を特定します。支払いがされていない場合は支払いをすればすぐにアカウントが再開されることがほとんどです。しかし、ポリシー違反のコンテンツによる強制停止の場合は、まずはコンテンツの何が違反しているのかを見極めましょう。
● ポリシー違反箇所を修正
違反箇所がわかったら、その部分を修正します。1カ所とは限らないので、コンテンツ全体の見直しも行うといいでしょう。なお、どの部分が違反箇所なのかが不明の場合は、Googleのサポート窓口から確認をすることができます。
● 再審査を申請する
違反箇所の修正を終えたら、再審査の申請を行います。再審査は不承認または制限付きの広告にカーソルを合わせると表示される「再審査請求」のリンクから行えます。